

受胎調節(避妊)をしなければ、1年目で約80%、2年目で約90%の夫婦が妊娠するといわれています。挙児希望で2年以上経過して妊娠が成立しない場合は、 何らかの不妊原因を有している可能性があり、不妊症と診断されます。
◆女性側に因子がある女性不妊
◆男性側に因子がある男性不妊
◆不妊因子が特定できない原因不明不妊
以上3つに分けられます。
| 女性因子 | 排卵因子 | 10% | 視床下部、下垂体、卵巣などから放出されるホルモンバランスが崩れてうまく排卵できません。 |
| 卵管因子 | 20% | 卵管が詰まっていたり、癒着、水がたまっていたりすると卵子や精子、受精卵が通過できません。 | |
| 子宮因子 | 5% | 受精卵の育つ場所に筋腫を認める、子宮内膜が適度な厚さでないと着床しにくくなります。 | |
| 頚管因子 | 5% | 射精された精子の通り道に、精子に対する抗体が存在する。または粘液がないと精子は通過しにくくなります。 | |
| 接着因子 | 5% | 着床する時期のホルモン状態によって、子宮内膜にくっつきにくくなります。 | |
| 男性因子 | 精子因子 | 35% | 精子数が少ない場合、運動率が低いと卵子と受精しにくくなります。 |
| 原因不明 | 20% | あきらかな原因が検査でみつからないのに妊娠しない状態です。 |
◆不妊因子スクリーニング
不妊治療を開始する前に、最初に不妊因子のスクリーニング検査を行います。
月経周期に応じて順序立てて検査を進めます。
またご主人様にも協力して頂く検査があります。
不妊因子を特定することによって、疾患に応じた治療を行います。
| 女性因子 | 排卵因子 | FSH,LH,PRL,E2,P4,甲状腺などのホルモン測定。 超音波を用いて卵胞の検査などを行います。 |
| 卵管因子 | 造影剤を子宮腔内に充満し、子宮と卵管の形をレントゲン撮影します。また全身麻酔をかけて腹腔鏡でお腹の様子を観察する方法があります。(予約が必要です。) | |
| 子宮因子 | 超音波を用いて子宮内膜の厚さを測り、筋腫がないかを検査します。 | |
| 頚管因子 | 性交後に来院して頂き、頚管粘液を採取して精子数や運動状態を検査します。 | |
| 接着因子 | 基礎体温表の分析、ホルモンの測定、子宮内膜を採取して性周期と一致しているか検査します。 | |
| 男性因子 | 精子因子 | 3日以上禁欲後に精液を採取して頂き、数や運動率、液量、奇形率などを検査します。 |
| 原因不明 | 以上の検査を一通り行います。 |
| 第一ステップ 3〜4周期 |
◆不妊検査・タイミング指導 |
| 基礎体温表、超音波、LHなどを測定し、排卵時期を推測して夫婦生活のタイミングを指導します。(自然周期) ※1周期あたりの妊娠数…2% |
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| ◆タイミング療法 | |
| 自然周期で卵子がなかなか育たない場合などに排卵誘発剤(クロミフェン・HMGなど)を用い、その後タイミング指導同様に排卵時期を予測します。 ※1周期あたりの妊娠数…7〜8% |
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| 第二ステップ 6〜8周期 |
◆人工受精 |
| タイミング療法と併用して行います。排卵予定日にご主人様に精液を採取して頂きます。精液調整して活発な精子を回収後、子宮膣内へ注入します。 ※1周期あたりの妊娠数…7〜10% 人工授精(AIH)で妊娠された方の80%は、5回目以内の治療周期でした。 ![]() |
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| 第三ステップ | ◆体外受精・顕微授精 |
| 排卵誘発、採卵、受精、胚移植の4つの過程から成り立ちます。卵子を体外に取り出し、媒精あるいは顕微授精を施し、受精させます。 ※1周期あたりの妊娠数…20〜48% |
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| 第四ステップ | ◆共培養(患者ご自信の子宮内膜細胞)を用いた体外受精 |
| 生体内環境を再現した培養法で、受精卵にとって重要な発育と着床を促進します。 |